地上デジタル放送化の光と影
アナログ放送から地上デジタル放送へ
岡山県の高梁市を観光したときのことです。
古民家の家並みを ふわふわと友人三人と歩きながら、小腹が減ったということで、小さな おうどん屋さんに入りました。
店主らしき ご主人はテレビに見入っていて、私達に背中を向けたままです。
どうやら、ケーブルテレビには、店主のご家族が映っているようです。
我々は、フリーズ状態。他のお店を捜すにも 来る道中、このお店しか目に入らず。
さんざん待たされて頂いた おうどんは、ご自慢のご家族のお話もいい味付けとなり、私達の空腹を満たしてくれました。
その後、私も音楽の趣味仲間たちと、CATVデビューを果たしました。
残念ながら、登場した自分たちが見ることのできないエリアだったのですが、テレビ局からVHSにコピーしたものをいただきました。
それを、また人数分複製して配布ということで全員 手にいたしました。
このように現在では、まだアナログ放送とデジタル放送が共存しているために、アナログではダビングを気軽に楽しむことができます。
しかし、2011年夏の地上デジタル放送開始に向けて、将来的にはこういった複数枚にわたるダビングは、難しくなります。
コピーワンスとは、コピー制御法のひとつ
現行では、地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送の録画に関しては、コピーワンスの制御がかけられています。
総務省では放送者側の権利を保護するためであると、説明をしています。
このコピーワンスは、コピーフリー、コピーネバーなどの、コピー制御の中のひとつで、視聴者側にとっては、歓迎できない制御となっており、ダビング10(ダビングテン)への見直しも決まったようです。
コピーワンスからの切り替え時期を、2008年6月と発表しています。
コピーワンス関連記事は、ネット上でもリアルでも、知ることができますが、言語に統一性がなくわかりにくくなっています。
このページ内でも、録画のことを、コピーと表現する場面があることを、お許しください。
コピーワンスとは、元になるコンテンツから一度きりの録画が許されるというものです。
コピーが一回きりということでコピーワンスと呼ばれています。
地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送をHDD/DVDレコーダーなどでHDDに録画することは、従来通りできます。
アナログテレビのコンテンツ記録と大きな違いは、記録機器のHDDにコピーされると、それ以降のコピーが、できなくなるということです。
記録メディアに記録を書き込むことはできますが、それはダビングではなく、移動ということになり、HDDにある記録がメディアに移り、HDD内の情報は消えてしまいます。
この移動することをムーブと呼びます。
仮にムーブ中に、停電や機械の不具合が生じた場合は、その画像も音声も損傷するか、ムーブに成功しないまま、元からも自然消滅というアクシデントもあるわけです。
もう、こうなると録画を楽しむことは、できませんね。
編集もままならず、記録も1回きりでは、テレビを視る娯楽も魅力が、なくなります。
では、初めからDVD-Rまたは、DVD-RW、DVD-RAMに保存してコピーができるかといえば、それもできません。 とにもかくにも一度きりのコピーしかできないということで、コピーワンスと呼称がつけられています。
さらに複雑かつ面倒なのは、DVDメディアはCPRMシーピーアールエム(Content Protection for Recordable Media)対応のメディアであるという条件がつきます。
CPRMに対応していないDVD-R/RW/RAMやCPRM規格でないDVD+R/+RWは使用できません。
ここでまた、CPRMシーピーアールエムという聞き慣れないコトバがでてきました。
CPRMシーピーアールエムとは、著作権保護技術
簡単に、説明いたします。
CPRMシーピーアールエムとは、著作権保護技術の中のひとつです。
アナログでは、個人の楽しみのために使う範疇でコピーフリーが、許されています。
海賊版が出回っている事実もありますが、画像が荒いために規制の枠を越えてまで、それを制作販売、購入することにメリットはないでしょうということで、縛りが緩くなっています。
では、高画質・高音質のデジタルコンテンツを、アナログ録画同様に、コピーフリーにしてしまうと、どうなるでしょうか?
不正流出が横行し、放送業者のみならず、タレントやアーティストからも不服の声が上がってきます。
これを懸念して、コピーワンスという規制が設けられ、この行為を許可するための鍵をCPRMシーピーアールエムが握っているということです。
海外の映画業界でも、この規制には積極的だったと聞いています。
少し肉付けをして、まとめるなら、CPRMシーピーアールエムとは、記録型DVD向けの著作権保護技術で、一枚ごと に「メディアID」を記録しているので、別のメディアにコピーしても再生不可ということになります。
結局、高画質録画はどうなるのだろう
DVDレコーダーは、買い控え傾向のようです。
コピーワンスの緩和処置 ダビング10(ダビングテン)が、導入され、地上デジタルテレビ放送が普及しはじめる までの期間、デジタル録画をどうするか?
地上デジタル放送が始まるまで使える機種を使い続けるか、
あるいは、2011年のデジタル化にも対応できるレコーダーを購入する。
簡単に言えば、迷いは こんなところにあるのだと思います。
しかし、脅かすようではありますが、現にダビング10に関しても今後どのように変わっていくのかは未定となっています。
その証拠に、こちらでご覧いただくとわかるようにコピーワンスですらユーザーが知らない間に、またダビング10も、喧々諤々のうちに決まるという妙な流れがあります。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0711/07/news024.html
記事を読んだ感触からは、誰もが納得と言う形ではなさそうです。
参考まで
2008年1月14日付けの記事で、富士通が、ダビング10対応の予定機種を公表しています。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/01/14/005/index.html
また、パナソニックのDIGA(ディーガ)もダビング10対応にバージョンアップ対応を予定しているようです。
http://panasonic.jp/diga/info/
東芝は、HD DVDからの撤退を調整しているようです。(2008/2/17)
ワーナーブラザーズは、1月 ブルーレイ1本化を宣言しました。ブルーレイに関しての情報は、こちらから。
文責 夢